俺の妹が全力で魔界を支配しようとしている件。

「なんだか、こんなタイトルありがちじゃない?」と始めた新連載、いよいよ「RISING」Vol.01より連載開始!!

 

20130511/あらすじ・掲載情報を公開しました。

 

 

あらすじ

 魔王暦四百九十八年、第百二十八代魔王ヴォルピーク・ダーカーが死んだ。

 死因としては勇者による殺害……である。ここ二十年勇者が現れなかったから油断していたらこれである。炎系魔法で滅多打ちにやられてしまったらしい。なんでもそのとき魔王軍で桜を見ていたというのだからなんとも滑稽である。……おっと、死者を悪く言っちゃいけないな。

「おにーちゃーん!」

 そんなモノローグを破壊するが如くドアをノックしたのは俺の妹、ミザリーだった。

「どうした、ミザリー?」

「あのね、おにいちゃん、わたしね。ミザリーだけど、ミザリーじゃないんだよ?」

「……え?」

 何をおっしゃっているんです?

「わたしはね……今日から魔王になるのだー!」

 な、なんだってー!!

 俺の妹が気付いたら魔王にだと……! しかも兄である俺じゃなく、妹に来るところが唖然としている!!

「おにいちゃんニートだからしょーがないよ。魔界のえらーい人たちもみんなおにいちゃんは使い物にならない、って言ってたし」

 ぐっ、そんな本心を言われると胸が痛いっ!

 

 ――しかし。今更どういったってしょうがない。妹が魔王? 上等だ。どうせそんなうまくいかない――。

 

 そんなことを思っていた時期が、俺にもありました……。

 

 『妹』が全力で魔王になる魔界コメディ開幕!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

掲載情報

電子創作雑誌「RISING」Vol.01

「プロローグ 『モノローグともいう、兄の戯言に過ぎない一日のはじまりについて』」

「第一話 『妹、サキュバス一族との会議に参加する。』」