079.ローテーション人生観

【A】
神社の階段 ポツリと啼いた達磨が一つ
僕はそれを滑稽と思って天狗のように笑った
「あぁ、信じられる?」達磨は急に口開いて
「僕は君だよ」悪魔のような冷笑浮かべた

【A】
神社の階段 フワリと薙いだ柳が一つ
僕は散りゆく梅の花すら恐怖に感じた
「まぁ、考えてみろ」それが僕な訳がない
達磨がしゃべるなんて信じたくないだろ?

【B】
今日は何の日? 達磨は浮かれた顔をして
僕の心を執拗に打ち砕く
「あぁ、これは誰だ?」呻き声をふと漏らして
達磨はつぶやくのさ
「……だから、君さ」

【C】
「君はいつか僕のようになってしまうんだよ」と
死にたくないのに 死に人のような体になってしまうのさ。と
聴きたくなかった戯言は耳を塞いでも聞こえてくる
「あぁ、どうしてだ?」街が啼いた 柳が薙いだ
冷笑浮かべた達磨のような僕がいた

【B】
今日は何の日? 僕の頭の中に谺[コダマ]する
そして、それは心を必要ないでも打ち砕く
「今日は何の日?」その言葉 も一度言ってみせた
達磨はつぶやいた
「今日は君が消えた日だ」

【C】
「君はもう僕のようにならないといけないのさ」って
達磨は笑う でも僕は「そんなの信じたくないよ」と
言ったが すぐに影が潜んだ 「やってきた、やってきた」
達磨は笑った 街が啼いた 僕も啼いた
達磨は最後に僕を見て、一言つぶやいた。
「……死ね」

【A】
神社の階段 ポツリと啼いた達磨が一つ
また誰かが僕のこと面白がって笑うのさ
「あぁ、信じられる?」僕はアイツの言葉を繰り返した
「僕は君だよ」悪魔のような冷笑うかべて

 

 

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20120221投稿

79曲目です。

 

“人生は、ローテーションしていくもの”