【A】
神社の階段 ポツリと啼いた達磨が一つ
僕はそれを滑稽と思って天狗のように笑った
「あぁ、信じられる?」達磨は急に口開いて
「僕は君だよ」悪魔のような冷笑浮かべた
【A】
神社の階段 フワリと薙いだ柳が一つ
僕は散りゆく梅の花すら恐怖に感じた
「まぁ、考えてみろ」それが僕な訳がない
達磨がしゃべるなんて信じたくないだろ?
【B】
今日は何の日? 達磨は浮かれた顔をして
僕の心を執拗に打ち砕く
「あぁ、これは誰だ?」呻き声をふと漏らして
達磨はつぶやくのさ
「……だから、君さ」
【C】
「君はいつか僕のようになってしまうんだよ」と
死にたくないのに 死に人のような体になってしまうのさ。と
聴きたくなかった戯言は耳を塞いでも聞こえてくる
「あぁ、どうしてだ?」街が啼いた 柳が薙いだ
冷笑浮かべた達磨のような僕がいた
【B】
今日は何の日? 僕の頭の中に谺[コダマ]する
そして、それは心を必要ないでも打ち砕く
「今日は何の日?」その言葉 も一度言ってみせた
達磨はつぶやいた
「今日は君が消えた日だ」
【C】
「君はもう僕のようにならないといけないのさ」って
達磨は笑う でも僕は「そんなの信じたくないよ」と
言ったが すぐに影が潜んだ 「やってきた、やってきた」
達磨は笑った 街が啼いた 僕も啼いた
達磨は最後に僕を見て、一言つぶやいた。
「……死ね」
【A】
神社の階段 ポツリと啼いた達磨が一つ
また誰かが僕のこと面白がって笑うのさ
「あぁ、信じられる?」僕はアイツの言葉を繰り返した
「僕は君だよ」悪魔のような冷笑うかべて
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20120221投稿
79曲目です。
“人生は、ローテーションしていくもの”