071.ホワイトドーム・ヒーロー

【1A】
気づいたら僕は真っ白な空間にいた
どうして僕はここにいる? そんなことを考える暇も無く殴られる
僕は何をした? 僕はこういう運命なのか?
そんなとき ヒーローが現れた

【1A】
僕を救ったヒーローは僕くらいの女の子で
「なんで女の子なのにヒーローなの?」「……そうねー、じゃあヒーローウーマンよ!」 適当な考えの人だ。
でも彼女といればとりあえずいいかもしれない
ここにきての初めての友達ができた

【1B】
どうやら僕は餓死で死ぬみたいだ
その真実を彼女に突きつけられて僕は混乱してるよ
「じゃあもう一回説明してあげようか?」
いや、一回で充分です。とりあえず僕は死ぬってことでしょう?

【1B】
「そういえばあんた男だよね?」彼女に言われて
とりあえず頷いておくけど彼女の反応はノーだった なんでだよ?
「だってあんた体つきが女j」「君だって女だろ!」
いや、体力を消費しちゃうね。とりあえず脱出できないのかい?

【2A】
もう何日もこの真っ白な空間にいるけど
出れるヒントもなければ 食糧もない。僕は一体脱出できるのか?
いや、脱出できたとしても、戻れる場所は……
気がつくと ヒーローが目の前にいた

【2A】
ヒーローはまず僕の頬をビンタして
僕に叱りつけた。内容は覚えてないけどとりあえず叱咤激励かなぁ?
「いや、それでも結果は変わらないわ」
ヒーローは凹んで座った。

【2B】
もう僕は空腹で限界になってきた
一体ほんとに出れるんだろうか? 諦めかけてた
ヒーローは見るに痩せてきていて 見るに耐えなくなってしまってた
僕のためにそこまで頑張らなくてもいいのに
「あんたのためじゃない、私のためだ」君は立派なヒーローだよ。

【2C】
この場所なら誰でもヒーローになれる。そうさ、僕だって。
勇気を出せば僕だってヒーローになれるはず。だって、そうだろ?
僕だって、頑張れば……

 

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投稿20111225

 

クリスマスに投稿したのが鬱っぽい曲でして。